野川かさね
野川かさね
冊数 1 冊
紙本 1 冊
更新 2022.01.05
ジャンル エッセイ1
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『think of your mountain』
発行
エッセイ
2021.11.05
野川かさね
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「ものづくりの国 にっぽん」最近ではそんな声も当たり前になってきたと思いませんか? でもその”モノづくり”って特殊な技術を持つ企業や、一部の職人さん達だけの話なの? いえいえ、実は生活の中にも手しごとはいっぱい溢れているのです。 この「手しごと暮らし」は、日々の暮らしの中でモノづくりを楽しむ、日本各地のつくり手の世界をにスポットライトを当て、日本だけでなく、海外の方にも楽しんでいただける写真集のような電子書籍になっています。 全国から61名のつくり手さんの作品を楽しむことができ、一部ウェブショップで作品を購入することもできます。 あなたもぜひ、お気に入りのつくり手さんとの出会い、作品をお楽しみください。
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第二次世界大戦が激化し、日本が破滅に向かって突き進んでいた1944年11月25日、ひとりの青年がフィリピンのルソン島で戦死した。 その青年とは私の大伯父である。 その大伯父と同時代を生きた、美しい4人の女性芸術家たちがいた。 日本人として初めてショパンコンクールに出場し、世界へと羽ばたいたピアニストの原智恵子。それまでになかったモダンな雰囲気で日本映画界に新風を吹き込んだ映画女優の桑野通子。本格的なジャズ歌手の誕生と称賛され、戦後、ブギの女王となった笠置シヅ子。そして、命懸けで自分の愛する大切な歌を守り続けたブルースの女王・淡谷のり子。 きっと青年は、彼女たちの演奏や歌声をラジオを通して耳にし、映画を通してその演技を目にしていたことだろう。 それぞれの戦前・戦中・戦後を生きた女性たちと、戦後を待たずしてルソン島という戦場に散った、大勢の兵士たちの中のひとりの青年の生涯を、独自の解釈を交えて書き上げた渾身のレクイエム。 今一度知ってほしい、激動の時代を生きた4人の女性芸術家と、22歳の若さで戦場に散った名もなき青年の生きた証を。
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栞鋏 凛声(しおりはさみ りんせい)は、ある事件を切っ掛けに人前で喋ることが出来なく成っておりました。 彼女は、黒板を爪で引っ掻くような耳障りな声で喋るのです。 一緒に暮らす叔母以外に、声を出して話す事が出来る相手はおらず、日常的な意思疎通の方法は筆談でした。 故に、彼女に友達などが出来ようもなく、ましてや恋など無理だと考えておりました。 その奇声の為、彼女が誤って声を発しようものなら、それを耳にした皆に忌み嫌われるのがオチでありました。 けれども、黙ってニコニコ笑ってさえいれば、平穏に暮らせるのだと、彼女は理解しておりました。 彼女は、いつも物静かに黙って微笑むだけで、自ら話し掛ける事など、今後無いのだと考えておりました。 けれども、彼女の問題はもっと深刻でありました。 彼女の声は、鐵すらも斬り裂く……まさに金切声。 その見えない刄は、彼女に悲しみだけを与えました。 あの娘(こ)と出会うまでは…… 「あの娘が金(財力)で私を守ってくれるって云うから…… 私は、声(金切声)であの娘の事を守れたら良いのに……そう思ったよ」 彼女は、残酷な運命を背負いながらも、明治から大正時代を健気に生きる。
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2017年6月12日更新 誤字の修正 見出し文字の大きさ修正 ………………………… タイトルの『ぼうさい』には『望災』という漢字を当てることをイメージしています。そもそも人は、死という最大の災いに向かいながら生きています。『望』の字は遠くをのぞむことを意味しますが、避けることのできない死に向かうことを『望災』と勝手に名づけることにします。できれば避けたい災害に遭遇することを想定して対処することも『望災』です。 災害にどう望むか? 老いとどう向き合うか? 今をどう生きるか? 自らの身のおき方を考えるヒントになる言葉を並べてみました。 ひらがな七文字に『タマゴロウ』のイラストを加えた『らくがき七文字』が、いつの間にか1000点を超えました。その中から32点を選んで、コメントをつけて並べました。50音には満たない数ですが、『あ』から初めて、あいうえお順にページを並べてあります。 ストーリー仕立てではないので、ふと開いたページの言葉で、何かを感じていただければ幸いです。
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2017年6月12日更新 見出し文字の大きさ変更 誤字の修正 ………………………… タイトルの『ぼうさい』には『望災』という漢字を当てることをイメージしています。そもそも人は、死という最大の災いに向かいながら生きています。『望』の字は遠くをのぞむことを意味しますが、避けることのできない死に向かうことを『望災』と勝手に名づけることにします。できれば避けたい災害に遭遇することを想定して対処することも『望災』です。 災害にどう望むか? 老いとどう向き合うか? 今をどう生きるか? 自らの身のおき方を考えるヒントになる言葉を並べてみました。 ひらがな七文字に『タマゴロウ』のイラストを加えた『らくがき七文字』が、いつの間にか1000点を超えました。その中から32点を選んで、コメントをつけて並べました。50音には満たない数ですが、『あ』から初めて、あいうえお順にページを並べてあります。 ストーリー仕立てではないので、ふと開いたページの言葉で、何かを感じていただければ幸いです。
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